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すずかけの木通信 H29年10月号

慢性炎症と生活習慣病

平均寿命が伸び続けている現在、糖尿病や動脈硬化、心臓病などの生活習慣病やがんなどの「非感染性疾患」は健康な老後を過ごすための重要な課題です。
近年、これらの疾患に共通する病態として「慢性炎症」が注目されています。
「慢性炎症」は炎症反応が長期にわたり続くもので、やがて体は恒常性を維持することができなくなり、臓器は機能不全に陥ってしまいます。

歯周病は歯周病菌の感染がなければ発症はないものの、慢性炎症性疾患です。
また、歯周病患者の血管内に歯周病菌が認められることから歯周病は歯原性の菌血症をおこし、動脈硬化などの血管の病気の一因であることはすでに明らかになっています。

歯周病に罹患している歯肉溝内では常に慢性炎症がおきていて、歯周病菌とともにさまざまな炎症性のサイトカイン(細胞への情報伝達物質)が血管から全身へと運ばれています。
歯周病の治療は全身の慢性炎症の改善に深く関わっているのです。


メタボリックドミノ

生活習慣病は一度かかると治りきることはなく、ドミノ倒しのように蔓延します!

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