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H27年 1月の院内勉強会を終えて

毎年1月の院内勉強会では
院長による所信表明演説が行われます。



Sir William Oslerが話した有名な言葉の中に

Medicine is a science of uncertainty and art of probability

One of the chief reasons for this uncertainty is the increasing variability in the manifestations of any disease

「医学とは不確定性の科学であり、確率の学問である。
この不確定性の主な理由の一つは

いずれの疾患もそれぞれ症状について変化に富んでいる事である。 」

というものがあります。

医学は全てが解明されている訳ではなく、その為、時に問題を生じることがあります。

その現実を認識した上で、私達スタッフは何をすべきかを

アインシュタインと林修先生の言葉を交えて 熱く講演して頂きました。
教科書の知識で満足するのではなく、それを利用し

自分の頭で考え、積んでいった経験こそが医療の現場では重要になってくるということです。

続く実際に当院でインプラントを埋入した患者様の症例では、

スタッフ一同考えさせられることが多かったです。

インプラント埋入後プラークコントロールが困難な状況になり、ご自身の歯が歯周病に罹患し重症化していく中で、

教科書的には歯より歯周病に対する防御能が弱いとされるインプラントですが、

歯は骨吸収が進み抜歯を次々に余儀なくされる中、インプラントの周りだけは骨吸収がなく

快適に機能しているケースを4症例紹介して頂きました。

明瞭な内容ながらも、考えさせられる奥が深いケースでした。

全ては患者様の為に、という気持ちが強く伝わってきた素晴らしい演説でした。

院長、ありがとうございました。

医局部 戸塚悠