今週の日曜日、歯科衛生士3名でウエルテックが主催する勉強会に受講してきました。
「変革する歯科治療の未来形~歯科治療における長期的なメンテナンスの重要性~」という題目の勉強会でした。
二部構成で、一部では歯科衛生士の安生朝子先生、二部では山﨑長郎先生の講演でした。
一部の安生先生は、歯科衛生士目線のメンテナンスということで、様々な疾患や背景を持つ患者さんの症例を挙げ、どのようなメンテナンスを行ってきたかということをお話しされました。
多く見られる症状として、ドライマウスや酸蝕症や咬み合わせやインプラントや口腔ケア等についてや、全身の健康に関することなど・・・
現在、”健康”や”ダイエット”ということが多くいわれ、そのため健康食品としてサプリメントなどを摂取される方が多くなってきています。
しかし、この健康食品の4割には薬の効果を下げる働きがあるというお話がありました。これには驚きました。
特にダイエット商品には顕著にみられそうで、ハーブやウコンのサプリやダイエット商品、総合ビタミン剤などが挙げられるそうです。
お口の中とはあまり関係はなさそうですが、メンテナンスとは、お口の健康だけを見るのではなく、その人自体をみることです。
全身の病気のことはもちろん、その人の生活環境や食生活などをみて体の健康をも守れるように、もっと勉強をしていかなければならないと思いました。
二部の山﨑先生は、審美の補綴(被せもの)をメインにお話されました。
今、ほとんどの歯科医院では、全体を被せる冠が外れにくく丈夫であるということでおすすめされていると思われます。
しかし、山﨑先生の話によると、全体を被せるものよりも前歯の場合は唇側のみの歯質を削って唇側のみの被せものを行うラミネートベニアのほうが外れにくく良いということでした。
これは、今ではなく、少し前に多く使われていたもので、今それが見直されてきているそうです。
この被せものにすると、自分の歯と被せものの境界線が歯茎の上にくるので、歯茎の調整は行うことなく、境目も歯茎より上なのでケアも行いやすいということでした。
補綴でもメンテナンスでも、その人の要望やその人自身をよく見て、私たちは最前を尽くせるようにもっと勉強して知識を得て提供できるようにしていかなければならないことを改めて思いました。
今回の勉強会で得たことを今後の診療にいかせていきたいです。
衛生士 杉本和香奈