こんにちは、歯科医師の戸塚です。
今回も月に一度の院内勉強会が開かれました。
担当は歯科医師の望月先生で、テーマは「難しい子への対応法~丸山歯科医院編~」でした。
望月先生は小児歯科を担当されていますが、小児の中でも特に大泣きをしたり、怖がって椅子に座ってくれないなどで、治療を行うのが難しい場合の対応法について勉強され、発表をしてくれました。
発表では、そのような子供にはフワフワとした雰囲気作りが何より大切だということでした。
そのためには、治療を強要するような言葉(例えば「虫さん取らないともっと痛くなってきちゃうから、頑張ってお口開けよう!」など)は子供の気持ちを逆撫でしてしまうので、あまり効果的ではありません。
ではどうしたら良いか、それは治療から少し距離を置いた会話
例えばAさん:「今日は椅子に座ってくれないけど、風邪引いちゃったのかな?」に対して、Bさん:「違うよ、風邪じゃなくてきっとお口の中で虫さんが暴れているんじゃないかな?」、さらにAさん:「一体どんな虫さんなんだろう?黒いのかな?大きいのかな?」…
などをスタッフ間、あるいは保護者も交えて、子供に聞こえるように行うというものです。
この会話を間接的に耳にすることで、子供の高まっていた気持ちも和らいでくるそうです。
子供に限らず、患者さん一人一人の気持ちを考えて声を掛けて、病院内全体が良い雰囲気になるようにしていきたいと思いました。