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『石井歯内療法研修会』参加

 こんにちは。歯科医師の戸塚 悠です。

 2月4・5日に、東京で開催されました石井宏先生の歯内療法研修会に院長の丸山先生と私で参加してきました。

 歯内療法とは、いわゆる歯の中の神経の治療のことです。主に、虫歯等の進行によってお口の中の細菌が神経に感染してしまった場合や、過去に神経の治療をされた歯でも再度細菌感染が生じて炎症が起きてしまった場合に必要になります。

 患者様の大切な歯を残す為にとても大切な治療ですが、神経の太さは数百マイクロメートルしかなく、また歯の根の中で網目状に広がっている為、治療が困難になることも少なくありません。

 石井先生は、歯内療法の最先端をいくペンシルバニア大学で学ばれた米国歯内療法専門医ですが、今回はそのWorld Standardな歯内療法学についての講演に参加してきました。ここではまず、歯内療法の原理原則について、種々のバイオロジーや科学的根拠を元に徹底的に学ぶことが出来ました。また、高度な医療機器を使用した最先端技術についても学ぶことが出来ました。

 今回私が一番インパクトを受けたのは、治療に際し最も重要なことは、「決して高度な医療機器を駆使することではなく、歯の状態を正確に分析・診断する能力をつけることである。」という石井先生の言葉でした。正確な診断の元、複数ある選択肢の中から最善の治療法を考え、それを生物学的な原理原則に従って一つ一つの治療過程を確実に進めていくことこそが、治療結果を最大限に引き出す唯一の方法であることが分かりました。

 これからは以前にも増して、基本を順守した医療を心掛けたいと強く思いました。そして、険しい道のりになると思いますが、将来は私も石井先生の様な最高レベルの医療を提供し、患者様の利益に貢献できるように努力していきたいと思います。