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歯科治療の現状

歯周病やむし歯によって侵された歯は、残念ながらほとんど元の状態には戻りません。
通常歯周病によって溶けた骨は復活することはありません。進行を止めたり、遅らせる治療となります。

むし歯の治療ももとに戻す治療ではなく、むし歯に侵されたところを除去し、除去した部分を樹脂や金属などのつめもので補う修復治療です。そして一度行った修復治療は、肉眼では確認できないマイクロギャップより唾液を介して細菌が入り込み新しいむし歯ができたり、唾液によりセメントが少しづつ溶け、ある日つめものが外れたり、つめものの老朽化などにより再治療が必要となることが避けられません。

そんな再治療を繰り返すことにより、神経をとることになり、初めは小さなつめものが、やがて大きなかぶせ物になり、神経をとったもろい歯は破折したり、また新たなむし歯は歯茎の中まで進んでしまったりします。あとは抜歯です。このような悪い循環が多いと考えられています。

むし歯の治療(修復治療)の2/3は再治療なのです。

インレー
(金属の詰め物)
5.4年
コンポレットレジン
(プラスチックの詰め物)
5.2年
クラウン
(金属のかぶせ物)
7.1年
硬質レジンジャケット冠
(プラスチックのかぶせ物)
5.9年
ブリッジ 8.0年

※補綴物:人工の歯(差し歯、詰め物)
※補綴物が何らかのトラブルが起きる年数

上記の示したものは補綴物の平均的な耐用年数です。

繰り返される再治療を止めるための治療こそが現在の歯科医院に必要だと考えています。

歯周病で歯がぐらぐらするから抜歯して終了。むし歯で穴が空いたから修復して終了。ではなくどうしてそのような状態になったのかという原因を追及して、 原因を除去する治療を提案していくことこそが当院の使命だと考えます。