今回の担当は、当院で専属衛生士を務める池田さんです。
　勉強会のテーマは「P.W.S.について」です。

　今、日本では約740万人、およそ17人に1人の割合で何らかの障害を持っている人がいます。（平成24年障害者白書）
　障害には身体だけでなく知的、または精神的なものと様々なケースがありますが、その中で16000人に１人と言われる障害を伴う疾患にプラダー・ウィリー症候群（P.W.S.）と呼ばれるものがあります。
　P.W.S.は染色体異常に起因し、精神発達遅滞や筋力の低下や言語発達障害などを生じ、口腔関連では、食欲増進や口呼吸や唾液分泌量の低下や唾液の粘稠性の亢進等により、カリエスリスクが増大します。
　その為、歯科医師と歯科衛生士だけでなく、保護者様の協力も大変重要になり、患者様の日常生活も十分考慮しながら個別の指導・治療を行っていく必要があります。

　障害を持った患者様だからこそ、お口と心を健康になって頂きたいという池田さんの熱意が伝わり、この気持ちをスタッフ全員で共有できた勉強会でした。

　医局　歯科医師　戸塚悠